不動産売却を成功させるには、ベストな不動産店に依頼することが大切。次のようなポイントで選ぶとよいでしょう。

• 専門用語を多用せず、わかりやすく、納得できる説明をしてくれるか？
• 地域特有の特徴や問題に詳しいか？ 地域の相場などを実際のデータを使って、わかりやすく説明してくれるか？
• 売却を専門的に行っており、経験やノウハウが充分にあるか？
• 充分な広告活動をしているか？インターネットでは、有名な不動産ポータルサイトにきちんと広告掲載しているか？
• 買主、売主の双方から仲介手数料をもらう「両手取引」にこだわらず、買い手を見つけてくれる他の不動産店にも、物件情報を迅速に公開しているか？
• 会社規模の大小でなく、担当者に誠実さが感じられ、わからないことを気軽に相談できそうか？
• 買取サービスがあるか？

不動産店に、物件の査定を依頼しましょう。
ここで大事なのは、査定価格は「その価格で売れる」という金額ではなく、「この位の価格で売れそうだ」という、不動産店の予想価格である、ということです。そのため、いたずらに高い査定価格を提示する不動産店よりも、より現実的な査定価格を提示する不動産店の方が、最終的に満足行く販売活動を行ってくれる可能性が高い、ということが考えられます。
一部の不動産店では、売主様と媒介契約（販売活動の代理人となる契約）を結ぶために、最初の査定時に、相場を無視した高い査定価格を提示する、といった行為が行われています。
他の不動産店や、ご自身で調べた相場よりも、高い査定価格を提示してきた不動産店には、「なぜその価格で売れると思うのか？」を、納得行くまで、確認しましょう。

査定結果が届いたら、不動産店と話し合い、売却価格（販売価格）を決定しましょう。
なお不動産を売却する際は、諸費用、税金、司法書士の報酬、仲介手数料などが必要になります。最終的な売却価格から、それらを差し引いたものが手取額になりますので、それがいくらになるのか、不動産店へしっかり確認しましょう。特に税金の計算は複雑ですので、わからないことはなんでも不動産店に確認しましょう。
ここで、不動産店が納得できる説明をできない場合は、無理に次のステップに進まず、他の不動産店に変更しても、まったく問題はありません。

媒介契約とは、その不動産店に販売活動の代理人となってもらう契約です。
媒介契約書の内容をしっかり理解した上で、契約しましょう。（この時点では、費用は一切発生しません）
媒介契約には、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の３種類があります。不動産店と相談しながら、自分に合った種類の契約を結びましょう。（それぞれの契約種類については、当社で無料進呈している「売却ガイド」で、詳しくご説明しています）

媒介契約が結ばれたら、いよいよ販売活動のスタートです。
不動産店は、各種不動産広告媒体への広告掲載、チラシのポスティング、買い手を見つけてくれる他の不動産店への物件情報の提供など、あらゆる手段で物件に興味を持ってくれる買い手を探します。
また、売却を良い条件で成功させるには、売主様のご協力も必要です。具体的には、物件を見学してくれる人に好印象を持ってもらえるよう、掃除をし、物を片付けておくことなどです。
しっかりした不動産店であれば、今週は何件の問合せがあったかなど、販売活動の状況をこまめに報告してくれます。

購入者が決定したら、売買契約を結びます。（この手続きも、不動産店が行います）売却決定価格の1～2割程度の手付金を、この時に受け取ります。
契約を結んだら、その後は簡単に契約解除はできなくなります。売却条件の確認は、事前にしっかりと行いましょう。

売却残代金を受け取り、登記の申請をして、物件の引渡しを行います。いつ、どのように引渡しを行うかは、売買契約書に詳しく記載されます。
内容を確認して、期日までに引渡しの準備をしておきましょう。